学術集会長挨拶

 

 この度、2023年9月3日(日)、福井県県民ホール(福井駅前アオッサ8階)にて、第21回日本生殖看護学会学術集会を開催させていただくことになりました。新型コロナウイルス感染症拡大により、オンライン・オンデマンド配信での開催が続いておりましたが、今回は、4年ぶりの対面での開催となります。

 メインテーマは「多様な社会に求められる生殖看護-未来への挑戦と創造-」です。

 昨今の晩婚化、晩産化に伴い、不妊を心配している夫婦は3組に1組、実際に不妊の検査や治療を受けた経験を持つ夫婦は4.4組に1組(第16回出生動向基本調査)と、不妊の悩みをもつ方々は増加の一途をたどっています。また、治療によって妊孕性が脅かされているがん患者様、第三者の配偶子を用いた生殖医療を受けるカップル、高齢による妊孕性低下を懸念した社会的適応の卵子凍結を受ける女性等、生殖医療を必要とする対象が多様化し、広がりを見せております。

 そのような中、わが国では、生殖補助医療法により親子関係による民法の特例が定められ、多くの不妊治療に保険が適応されるようになりました。1983年にわが国で初の体外受精によるお子様が誕生して以来40年が経過し、日本生殖看護学会は昨年20周年という節目を迎え、更なる未来へのスタートをきりました。

 本学術集会では、現在の多様な社会において生殖看護に携わる私たちに求められる役割について改めて考え、プレコンセプションケアや不妊治療保険適応化のその後など、多様な対象への妊孕性支援についての知識・情報、課題を共有し、アフターコロナの生殖看護の未来への挑戦と創造について、語り合う会としたいと考えております。

 学術集会前日の午後には共催セミナーを開催いたします。多くの皆様のご参加を、福井にてお待ち申し上げております。

第21回 日本生殖看護学会学術集会
学術集会長 波﨑由美子

会期

9:20〜17:00
オンデマンド配信
事務局
maps_home_work 住所
第21回日本生殖看護学会学術集会事務局
福井大学医学部看護学科 育成期看護学分野内

〒910-1193
福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3(担当:嶋)